◆山頂データ
稲荷山 (いなりやま) 400m
▲高尾山 (たかおさん) 599.3m
▲城山
/小仏城山 (しろやま
/小仏城山) 670.3m
▲景信山 (かげのぶやま) 727.1m
▲堂所山 (どうところやま) 731.0m
▲陣馬山 (じんばさん) 854.8m
◆名山データ : 高尾山
【花の百名山】【関東百名山】【日本百低山】
陣馬山
【関東百名山】◆歩行時間 : 5時間18分 (休憩30分)
◆歩行距離 : 21.6km (GPS調べ)
◆交通 鉄道 : JR中央線 高尾駅
京王高尾線 高尾山口駅
バス : 西東京バス 陣馬高原下停留所
鋼道 : 高尾登山電鉄 清滝駅
◆ 1/25000地形図 : 八王子、与瀬
◆登山コースの状況 : 一般道
◆行程
JR中央線 高尾駅 ~ 国道20号線 ~ 京王高尾線 高尾山口駅 ~ 高尾登山電鉄 清滝駅 ~ 稲荷山コース登山口 ~ 359m点 ~ 381m点 ~ 稲荷山山頂 ~ 455m点 ~ 高尾山山頂 ~ (
関東ふれあいの道) ~ 紅葉台 ~ 526m点 ~ 一丁平 ~ 城山山頂 ~ 小仏峠 ~ 景信山山頂 ~ 696m点 ~ 673m点 ~ 堂所山山頂 ~ 底沢峠 ~ 明王峠 ~ 奈良子峠 ~ 陣馬山山頂 ~ (
関東ふれあいの道) ~ 陣馬新道分岐 ~ 高峰山頂 ~ 梅ノ木峠 ~ 三室山山頂 ~ 愛宕山/奥の院 ~ 愛宕神社 ~ 県道45号線 ~ 221m点 ~ 県道200号線 ~ 国道512号線 (陣馬街道) ~ 西東京バス 陣馬高原下停留所
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、
数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
(承認番号 平25情使、 第329号)体力
★★★☆☆ 距離は長いが休憩ポイントも豊富。適宜休憩の事。
眺望
★★★★☆ 各山頂にビューポイントあり。陣馬はその中でも最高。
技術
★★☆☆☆ 初心者向けの縦走コース。ただし冬期凍結には要注意。
繁閑
★★★★★ 関東随一の人出を誇る縦走路。時期によっては超混雑。
総合
★★★★☆ 超メジャーな高尾~陣馬縦走。
エスケープルートも休憩も取りやすく人気なだけあって
多くの人出で賑わう。
景色もなかなか良く、観光登山としては面白い。
初の高尾~陣馬縦走をしてきました。
高尾山から陣馬山をつなぐ縦走コースと言えば関東では超が付くと言ってもいいほどのメジャーコースです。結構長いこと関東に、しかも高尾山のお膝下に住んでいるのにこれまで一度も通して歩いたことがありませんでした。
言わずもがな高尾山は世界一登山(観光)客の多い山として知られています。そして目指す陣馬山もその展望・アクセスの良さから相当な人気を誇り、間に並ぶ城山・景信山も茶店の多さ、コースの良さから低山中の名山といって良いほど。しかもコースの大部分を占める関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は低山にしては類を見ないほど整備がなされていてトレイルランナーの格好の練習コースにもなっています。
そんな山塊ですから休日となれば恐ろしい人出なのは必定。これまで盗むように各山々を歩いてきた僕ですが、延々と続く人だかりを嫌ってこの縦走路に長居することは避けてきました。
前口上が長くなりましたが、さて、来る2018年の2月。今年も数年来の大雪に見舞われ平地も山も一面雪化粧。さすがにこれでは観光登山の足も遠のくと思い、また体力錬成の一環として高尾縦走をやってみることにしました。
11:32 JR中央本線 高尾駅
自宅から徒歩で高尾駅へ、アップも兼ねてそのまま国道20号線を高尾山口まで歩きます。思い立ったのが遅かったので行動開始がお昼前です・・・。
11:57 高尾エコーリフト 高尾山麓駅
せっせと車道を歩いてケーブルカーの山麓駅へ着きました。寒いというのに観光客が結構います。駅前ではTVの撮影なんかもやっていました。高尾はいつになったら静かな山になるのでしょうか。
ケーブルカーを横目に稲荷山コースへと入ります。
稲荷山コースは初めて高尾山に登った時の道で、当時も人が最も少ないという理由でこのコースを選んだことを思い出しました。もちろん今回も人が少ないことを狙っての選択です。
ここは高尾登山の主要コースのうち最も険しいと言われています。しかし石畳などもなく他の山や高尾山にある別の登山道に比べても遥かに歩きやすい印象でがんがん進んでいけます。スニーカーやヒールで登るなら1号路ですけど。
12:47 高尾山(599.3m)山頂
所々にある凍結なんかで足を取られつつも快調に高尾の山頂へ到着。ハイシーズンでなくても人でごったがえしてます。
一応山頂標も。記念撮影待ちで人がはけるまでしばらく待ちました。高尾山、本当に大人気です。
山頂では晴れて丹沢の山が一望できました。
先はまだまだあるので記録だけ取って裏高尾へ。ここからが高尾~陣馬縦走の本番です。
稜線上は茶屋や休憩所が多く、好きな時に休憩できるのも高尾~陣馬縦走が人気の理由のひとつ。陣馬山まで5時間掛かるそうなのでのんびりしてはいられません。先を急ぎます。
と思いきやそこから先が試練の道でした。日当たりの悪い場所は雪が張り付いて凍っているため、これには非常に悩まされました。凍っていない場所には木の根が張っているので軽アイゼンを着ける気が起きず、常に緊張しながらの下降でした。簡易チェーンのようなものを持って行った方が良かったですね・・・。
ひとしきり下りた一丁平では富士山の姿も!縦走の中では展望が一番のご褒美です。
13:27 小仏城山(670.3m)山頂
次のピークである城山にも難なく到着。下りはともかく、首都圏自然歩道になっている裏高尾の稜線は広く、勾配も緩やかなためどんどん距離を稼いでいけます。標識も完備されているため地図を持っていても開く必要を感じないくらいです。
高尾山越しに関東平野を一望したらまた次のピークを目指します。
相変わらず下りはつるつるなので非常に神経を使います。底の擦り減った登山靴で歩いたせいで3度程尻もちならぬザックもちをつく羽目に。
小仏峠辺りまで来ると相模湖が見えてきます。あんまりに凍結がひどいのでこのまま相模湖駅まで下りてしまおうかという思いがふと頭をよぎります。
14:07 景信山(727.1m)山頂
エスケープの誘惑を振り切って景信山へ。ハイシーズンは人でいっぱいになる景信山頂もこの時期この時間の裏高尾はトレイルランナー以外はほぼおらず静かなもんです。
14:54 堂所山(731.0m)山頂
堂所山は縦走路から少し外れていますが一応縦走路のひとつのピークという事で踏んでおきました。さすがに景信山の直下くらいからは登り返しがつらくなってきたのでここで食事を兼ねた休憩。
ここは眺望もさして良くはなく、メインの縦走路がピークを避けて巻いているので誰もこないでしょう、と思ったらちょっと座っていた10分そこらでトレランの人とハイカーのペアが一組通り過ぎていきました。普段は特段山を歩いている人に興味を持つ方ではないのですが、日没前に山深く入っている人を見たらさすがにシンパシーを感じてしまいます(実際にはちらと見て会釈する程度なのですが)。
15:49 陣馬山(854.8m)山頂
堂所山から陣馬山への道は今回の縦走中最高と言っていいほどよく整備されていて気持ちがいいほど足が前へ進みました。陣馬へ上がるときはよく底沢から一気に稜線まで登るコースを使います。これをやると最後の階段道でスタミナが切れることが多いので不安でしたが、緩めのアップダウンを繰り替えす縦走のおかげですんなり陣馬の頂に立てました。
さてご覧の通り山頂には人気はほぼなし。なんたって平日ですからね。山頂でお酒や温かいご飯は買えないですが景色は一人じめです。
ところで念願の高尾~陣馬の初縦走の感想はというと「間に合った」この一言に尽きます。縦走路で見られた景色は冬の空気のおかげで結構いいものでしたし人も少なくて好きに歩き回れました。でもそれは山を歩く上での付加要素でしかなく、いつだって歩きとおせるのか、日没までに間に合うのかという不安に追い立てられたような山行でした。これに関してはいかに苛烈な山行を経験しようが自分のペースを知ろうが変わらないので性分なのかもしれませんが。それ以前にもっと早く出てこいよって話ですけど。
下りは和田峠には下りず陣馬新道を利用しました。陣馬街道の凍結を警戒してのコース選択でしたがこちらはこちらで雪まみれ。
16:49 西東京バス 陣馬高原下停留所
林道を抜けてまだ日のあるうちに陣馬高原下のバス停まで下りてこられました。さすがは関東ふれあいの道、コースが広くて非常に良く踏まれている上、標識も完璧なので道迷いなどに関して不安になることは一切ありませんでした。雪道で思ったように歩けない場所もありましたがそれでもかなり早いコースタイムでしたし、低山ながら充実した縦走を楽しめました。
今回は静かで距離も歩けて満足しましたが次に縦走する時は花のポケットガイドなんかを持って写真を撮り撮り歩いてもいいですね。