WEDGWOOD DOLPHINS "ドルフィンホワイト" C&S リー

『ドルフィンホワイト』 近年では有名な作品の一つ。
高貴な模様を施された一客です。

その名の通りドルフィンをモチーフとした海の様子が薄く青が乗ったグレーで描かれています。一見モノトーンに見えるようで数色を使い分けてあり、緻密な彩色が全体の美しさの底上げになっていることを伺わせます。

デザイン自体の出自は創始者の残したデザインブックからだそうですが、製作されたのは1980年頃からのため比較的新しいシリーズとなっています。今回手に入れたカップも2000年より少し前位のものです。ウェッジウッドを集め始めた頃には既に廃番になっていて、かなりの数のドルフィンシリーズが出回っていたので、個人的にはワイルドストロベリーとドルフィンシリーズが古参からの人気の双璧と長い間思っていました。

白磁によく映えるデザインとなっていて、絵の占める面積が広いこともあってか色使いは派手ではないのに実に存在感があります。

実はこのデザイン、ワイルドストロベリー同様手に入れるまではあまり馴染めずにいました。しかしガーランドの具合といいよく見ると実にいいものですね。ドルフィンブルーと呼ばれる色違いのモデルはもう、これこそウェッジウッドブルーと呼んで差し支えないくらいの色合いでもっと敬遠していたのですが、やはり見れば見るほど手に入れたくなってきました。