やろうやろうと思って先延ばしにしていたST250のオイル交換を実施しました。
これまでは2ストのバイクに乗っていたのでオイル交換は初めてです。
不精なもので乗り始めてから6500km経ってようやくオイル交換にこぎつけました。STは3000kmごとに交換が目安とか言われています。
オイル交換を行うにあたりいくつか準備をします。
諸々をネットで購入したのですがこちらエーモンの廃油処理箱、処理量が4.5Lもあります。STはフィルター交換込みで1600mlのオイルが出ることになりこれは過剰容量なのですが、なぜか購入しようとした時は一つ下の2.5Lの方が高かったので4.5Lにしました。
そんなわけで廃油用の紙片を半分ほどにします。取り除いた分は次回使用することに。
オイルパックをドレンボルト下付近に置いておきます。初めてのオイル抜きなので外した時のために新聞紙も敷いておきました。あと、オイルが漏れる場所をあらかじめ想定しておいて養生テープを貼っておきます。
オイルを抜く前はちょっと走るかしばらく暖気をするなりして油温を上げてやると良いとの事です。暖めすぎると養生をするときに熱い思いをします。なお、後述しますがシーリングをしても汚れはしますし、拭いてやればオイルはすぐ取れるのでこの処理は特に必要と言うわけでもありません。
以上で準備は終わりです。あとは車体下に潜り込んでドレンボルトを緩めます。
エンジン左側にあるフィルターカバーとよく似たカバー中心にあるボルトを17mmのレンチで緩めます・・・がこれが結構しっかりと締まっています。本来は質のいいメガネレンチかラチェットで回すのでしょうが、手持ちがなかったので車載工具のレンチをあてがい、尻をドライバーの持ち手で叩いて一気に緩めます。
ここは作業がしづらい場所ですし専用に工具を買っておいた方がよさそうですね。
緩めた後は手でドレンボルトをくるくると回しているとオイルが落ちてきます。
ここでビニール手袋なんかをしてないと少なからず手が汚れるというわけです。そんなん反射神経でどうにかなるでしょ的な自己過信をもって1組100円もしない手袋を買いに行く手間を惜しみ、素手で作業した僕は案の定手に指に廃オイルを被ることになるわけです。
怖い怖いと言っておきながら高速道路も結構乗ってますし、基準の倍も走ってからのオイル交換とあって油色は真っ黒。
オイルがだばだばと流れていくのを待つ間、フィルターの方も交換します。
エンジン右側、オイルフィラー下側にあるフィルターカバーを留めたボルト3つを外します。ここは10mmのレンチで作業。
買った時から思っていたのですが、熱焼けのせいかカバー表面のダメージがそこそこ。エンジン回りは似たよう状態の部分が多くいずれ綺麗にしたいと目論んでいます。
3点を少しずつ緩めているとボルトを外し切っていないのにオイルが漏れてきました。左側なんて養生テープを伝ってオイルが滴る始末。
漏れるオイルはもう放っておいて残りのボルトを取って中のフィルターを取り出します。
余りにも手が汚れすぎたので一部写真を撮り忘れましたが、フィルターキャップ内側にはめられたOリングを交換します。交換するOリングにはグリスを塗れとサービスマニュアルにあるようなのでスプレー式のグリスを吹き掛けてキャップにはめ込みます。
フィルターは純正ではなくデイトナの適合するものを取り付けました。
内部の小さなOリングは手が汚れてて写真を撮るのを焦ったため取り換えるのを忘れました。まぁ内部だしオイルが漏れるというわけではないようなので次回のオイル交換の時に取っておくことに。
オイルを抜く際オイルフィラーキャップを外すのを忘れていましたが、フィルターキャップを外していたので同じようなもの。一応フィラーキャップも外して車体を水平に傾けたりして残りのオイルを出し切り、フィルター側は元通り組み付けていきます。
さて、ドレンボルトとガスケットなのですが、オイル交換時に取り換えるべきとか意見はいろいろある中、どうしようかと今回一番悩んだ箇所でした。
外したところドレンボルトは純正、ガスケットは汎用のパッキンでした。純正のガスケットはちょっと複雑なもののため若干交換にあたって注意していたのでちょっと拍子抜け。結局ガスケットだけデイトナの汎用パッキンに交換して締め戻すことにしました。
ちなみに左側がオイルフィラーキャップ。この内部のOリングを換えている人はほとんど見ません。上から締めこむタイプなのでそんなに気を遣わなくていいのでしょうけど。
オイルが抜けた後のゲージを見るとすっからかん。
交換用のオイルは定番のHonda ULTRA G2を使用します。カストロールあたりの方がランニングコストとしてはよさそうな気がします。しかし今の走り方だと年に2度くらい換えるのが関の山なので激安謎オイルを使用するまでもないのかなと。粘度についても初回なのでとりあえず指定のものを使う事にしました。
オイルが抜けきったらドレンボルトを戻してオイルフィラーからオイルをとぽとぽ入れていきます。1本目は何も考えず全て入れます。
2本目はとりあえず500mlまで。通常のオイル抜き+フィルター交換だと1600mlなので少しだけ少な目に入れます。オイル抜きだけだと1400ml。
1500mlを入れたところで一旦車体を傾けてオイルゲージの窓を覗きます。入れたばかりのオイルの色が綺麗。
その段階で少し暖気運転をして再度オイルゲージを見てみるとまだ足りないとの事。目分量で100mlほど追加します。
左右に車体を揺らしながら程々の量になっていることを確認してフィラーキャップを閉じます。暖気後はオイルの色が濃くなっています・・・。
【諸経費その他まとめ】
作業費用
-オイル
・Honda 2輪用エンジンオイル ウルトラ G2 SL 10W-40
4サイクル用 1L 08233-99961: ¥1,499 ×2
-フィルター
・デイトナ(DAYTONA) オイルフィルター 内蔵式 67933: ¥852
-パッキン関係
・キタコ(KITACO) Oリング(OS-05) ST250/グラストラッカー
/イントルーダー250等 1個入り 70-967-32050: ¥269
・キタコ(KITACO) Oリング(OS-04) ST250/グラストラッカー
/イントルーダー250等 1個入り 70-967-32040: ¥172
・デイトナ(DAYTONA) オイルドレンワッシャ/M14(3枚入り) 95396: ¥323
・グリーンエース No.660 長期潤滑防錆用耐熱耐水グリーススプレー: ¥224
-オイル処理道具
・エーモン ポイパック(廃油処理箱) 4.5L 1604: ¥236
・フルプラ ジェットオイラー ポリジョッキー 1L NO.210: ¥291
計:¥5,141
作業工具
・17mmオープンスパナ(必須)
・10mmオープンスパナ(必須)
・ラジオペンチ
・オイルジョッキ
・養生テープ
・グリス
・不織布
作業時間
30分
今回は初めてのオイル交換という事で定番品を中心に買いました。
パッキン関係は実際は交換の必要があるのか疑問に思うものがありますが、一つ一つが安価なので交換の敷居が低いです。ドレンボルトは目立たないので次回は磁石入りのものに換えてみようかと思ったり。
あと、グリスはチェーンオイルでもよかったんじゃないかと勝手に思ってるんですがどうなんでしょう。
こちらはオイル交換に際して必要ではないもの。あるとないとじゃ大違いですけど。あとグリスが被ってますけど。
今回必要だった工具は10mm、17mmのスパナ。
17mmはドレンボルトを、10mmはフィルターキャップのボルトを回すのに必須です。前述したように17mmは位置的な問題と舐めやすいとの事なので専用に工具を用意した方がよさそうです。
サビサビのプライヤーはオイルフィラーが固かったのでこれでつまみを掴んで回しました。
さて、オイル交換後の乗り味(?)ですが、ギアを落とすときにスムーズになりました。あとは特に体感できるものはありませんでしたが高速に乗る様になってからよくエンジンを回すので精神的衛生上よろしいことは間違いないです。
恐らく次回の交換は春頃になろうかと思いますが、その時はもう少し手際よくやりたいものです。それに今後はコンスタントに交換しないとですね・・・。