▲御正体山
/マコゼンノ丸(みしょうたいやま
/みしょうたいさん/まこぜんのまる) 1681.6m
山梨百名山
日本二百名山
都留市二十一秀峰
・ マエダレノ頭(まえだれのあたま) 1292m
牧ノ沢山(まきのさわやま) 1290m
▲岩下ノ丸
/ケンカ沢の頭(いわしたのまる
/けんかさわのあたま) 1303.9m
・ ガンギ沢ノ頭(がんぎさわのあたま) 1228m
◆歩行時間:3時間28分(休憩15分 / うち21分車道歩き)
◆1/25000地形図:都留、御正体山
◆歩行距離:11.7km(GPS調べ)
◆交通:鉄道 : 富士急行大月線 谷村町駅
バス : 富士急山梨バス 御正体入口停留所、道坂隧道入口停留所
◆行程 一般道
富士急山梨バス 御正体入口停留所(御正体山登山口) ~ 三輪神社 ~ 作業林道 ~ 第一入山口 ~ 林道細野鹿留線 ~ 第二入山口 ~ 峰宮展望台跡(1568m点) ~ 峰神社 ~ 御正体山山頂 ~ 白井平分岐(坂ノ落合) ~ マエダレノ頭山頂(1292m点圏峰) ~ 牧ノ沢山山頂 ~ ぶどう沢峠(栗ノ木タツマ) ~ 岩下ノ丸山頂 ~ ガンギ沢ノ頭(1228m点圏峰) ~ 道坂峠 ~ 富士急山梨バス 道坂隧道入口停留所(今倉山入山口)
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、
数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
(承認番号 平25情使、 第329号)
体力
★★★☆☆ そこそこの距離、アップダウンがある。前半の急登がつらい。
眺望
★☆☆☆☆ 一等三角点の山だが眺望はほぼない。いぶし銀の山行。
技術
★☆☆☆☆ 道標は少ないものの歩くべき道はしっかり。
繁閑
★★☆☆☆ 皇太子殿下も登頂した人気の山。
総合
★★★☆☆ 様々な伝説の残る信仰の山であり、道志山塊の最高峰。
厳しい登り、長い尾根と歩き応えは充分にある。
眺望は利かない分、山野草や山頂の原生林を楽しみたい。
意外と近くにあるのになぜか歩いたことのなかった道志山塊の盟主、御正体山を訪れました。四方から登山道が伸びる名山ですが、今回は冒頭の地図通り、よく歩かれている御正体入口から山頂を目指し、道坂峠へ尾根伝いに下るルートを取りました。
7:12 山梨中央交通 御正体入口停留所大月から都留方面へ南下、県道24号線を西進したところにある御正体入口をスタート地点とします。
三輪神社の鳥居や御正体山の看板が出ているので間違うことはないでしょう。
立派な鳥居が山手へと続いています。
三輪神社山に登る前に三輪神社に寄り道。
無人ですが広い境内に木造のちょっとしたお宮が立っています。
裏手には山道とみられる踏み跡がありましたが今回は見送りです。
ツリフネソウ
お宮の周りには派手な花がちらほら。
手前の車道から神社を回りこむように登っていきます。
しばらくの間林道のような舗装路が続きますが、頻繁に作業車両が通行するので、この道を利用する際は気をつけたほうがいいでしょう。
ミヤマコンギク
日当たりがいいのか、山野草もたくさん生えています。
コウゾリナ
早朝だからか、花が閉じていました。
そういえば早朝からの登山は久しぶり。
オニアザミ
花を下向きにつけるためオニアザミとしましたが、茎の状態などは異なっているので、他の高山系のアザミか変種かと。
7:33 ゲート作業道は結構な傾斜。
小さな橋を渡るとオフロードがはじまり、作業車両用のゲートに差し掛かります。
近くには小さな沢が流れ、水の走る音も聞こえてきます。
ゲートを越えるとさらに傾斜がきつくなります。
ここまでの道のりも結構きついのですが、車でゲートまで登ってきても駐車できる場所が無いので、やはり登山口付近に車を置いて登ってくる他ありません。
7:43 第一入山口(仮称)次第に高度が上がり、谷あいをゆく林道めいた道に変わる頃、右手に登山道を示す看板が現れます。
車道を進んでも結局は同じ場所で合流するとのこと。
車がよく通るので山側へ逃げた方が良さそうです。
いきなりガレた沢を渡ります。マーカーがあるので迷うことはありませんが、増水時はちょっと危なそう。
林道の上部をなぞるように山道も走っています。一部藪で覆われる場所もあるので崖側に張られたロープを頼りに強行します。
所々に登山道を示す標識も立っているのでさして危険はないのですが、唯一今回の山行でわかりづらい箇所となります。
イヌショウマ
山中にも見るべき花はちらほら。
7:58 林道細野鹿留線谷筋を上がっていくと先ほど分かれた林道に合流します。
正面へ進むと左右に道が分岐。ここが細野鹿留線となります。
こんもりとした丘のような尾根の突端をよく見ると、右手に手摺が付いています。ここからが本格的な御正体山の登山道の始まり。
8:01 第二入山口(仮称)
尾根突端に上がると道志山塊が一望できます。
今回の一番のビューポイントではないでしょうか。(峰宮展望台跡にも眺望はありますが、視界の広さからするといまひとつでした)
入山口付近には青い巣箱が点々と据えつけられていました。
ホソバトリカブト
今回最も多く目にした山野草。登山道の脇でいたるところに花をつけていました。
広葉樹のふくよかな香りが広がるすり鉢上状の道。
傾斜は結構厳しいですが道は歩きやすいのでどんどん高度を稼いでいきます。
8:43 峰宮展望台跡息つかせながら登っていくと県設置の立派な標識が現れ、峰宮跡に立ちます。ここでようやく一休み。
展望台にはベンチもあり、行動食をとる余裕もありましたが、期待していた富士山は雲で見えず、北富士演習場の赤茶けた山肌だけが見えるばかり。
本来なら木々の合間から大きく富士山が見えるビューポイントです。
峰神社展望台のすぐ南には再建されたという峰神社。なんとはなしに近寄りがたい雰囲気を持つ、緊張感のある配置です。
抱付岩峰神社から南東へ。地図上には出ない急坂が現れます。しかも鋸刃のような露岩、慎重に足を置く場所を見極めて下りていきます。
ここが抱付岩と呼ばれる岩場で、全行程を通してこの部分のみは慎重を期する必要があります。
それ以降はまた歩きやすい道が続きます。
9:04 御正体山(1681.6m)山頂なだらかな坂道、平坦な道と三度ほど繰り返した後、数々の名峰に選ばれた御正体山の頂に到着。
山頂紹介と下山までの道のりは
後編で紹介します。