・ 大滝山
/宮后山(おおたきやま
/みやごやま) 1362m
▲棚横手山(たなよこてやま) 1306.2m
山梨百名山
甲州高尾山
/深沢山(こうしゅうたかおさん
/ふかさわやま) 1106m
▲嶮ヶ峰
/剣ヶ峰/宮后山(けんがみね
/みやごやま) 1091.9m
柏尾山(かしおさん) 740m
◆歩行時間:5時間33分(休憩15分 / うち80分車道歩き)
◆1/25000地形図:笹子、大菩薩峠、塩山
◆歩行距離:15.2km(GPS調べ)
◆交通:鉄道 : JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅
バス : 甲州市民バス 古宮神社前停留所、大善寺停留所
◆行程 登り:
一部バリエーション
山中:
一部バリエーション
下り:一般道
JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅 ~ 県道38号線 ~ 古宮神社 ~ 669m点 ~ 鬢櫛川 ~ 984m点 ~ 大滝山山頂 ~ 棚横手山山頂 ~ 富士見台 ~ 甲州高尾山山頂 ~ 嶮ヶ峰山頂 ~ ~ 林道合流 ~ 930m点 ~ 柏尾山山頂 ~ 五所大神社 ~ 国道20号線 ~ JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、
数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
(承認番号 平25情使、 第329号)
体力
★★★☆☆ 初動の登りがそこそこある。特に夏季は要注意。
眺望
★★★★☆ 稜線に出ればかなり長い間富士山を見ながら歩ける。
技術
★★☆☆☆ 取り付き、大滝山-棚横手の一部で道探しが必要。
繁閑
★★☆☆☆ そこそこに人気があるが人の入りはまずまず。
総合
★★★☆☆ 歩き応えも眺望も及第点。
甲府盆地と富士を堪能しながらのハイクを楽しもう。
稜線は日陰が少ないので水分補給には注意。
※本山域は山名表記が乱立し混乱しやすい。当記事においては現地表記を優先とし、次点として国土地理院発行の25000分の1地形図の表記に準拠した。実際に現地に訪れる際は事前に地形と山名の関係を確認の上、山行に臨まれたい。
今回は甲府盆地東部にある棚横手という一風変わった名前の山を目指します。
ここも山梨百名山のひとつで、西にある大滝不動尊からほとんど林道を使って登れるコースが整備されています。ただ、そこを歩いてもあまり面白みはないし(不動尊は一度は見てみたいですが)、何よりも車道歩きはかなり暑そうなので、鬢櫛川沿いの破線を沿って大滝山経由でループを描く山行を組んでみました。
11:03 JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅起点は勝沼ぶどう郷駅。
翌日は近くに住む友人宅に泊まっていたので私服、寝巻、シュラフ、お土産のワインとザックはぱんぱん。レトロな駅舎で飲料水を買ったらさらに荷物は重く。
この荷物の重さと購入した飲料水の量が後で自分を苦しめることになろうとは。
駅は盆地からは数段高い所にあるため、このように大パノラマ。
レンガ造のレトロなトンネルをくぐり、北に流れる鬢櫛川を目指します。
11:17 古宮神社県道38号線に沿って菱山地区を北上すると左手に神社が見えてきます。また、甲州市民バスの古宮神社前停留所もここにあります。
境内で日差しを避けながら地図に目を落とすと、ここで大滝川を乗り越え、38号線と別れてさらに北を目指す道となっているようです。
もうこの時点で既に暑さがピークに達し、息もあがっていました。
鬢櫛川までは日差しの下、かなりの距離を歩くことになりました。おとなしく大滝不動尊側を歩けばよかったかも知れません。
鬢櫛川を渡った先は三叉路になっています。右手(南側)の道を進むと小さな集落に出るので、右手の尾根に入れそうな分岐を探します。ひとつめの分岐はどうも民家に下りていくような私道の香りがしたので、ふたつめ(写真)のアスファルト道を下りることに。
川沿いに細い踏み跡が付いていますが、かなり荒れ気味。これはどうも分岐を間違ったようです。が、暑くて道を戻るのも億劫だったのでそのまま鬢櫛川へ下りることに。
どんどん道は歩き辛くなってくるので適当な所で対岸へ。
そのまま斜面に取り付き、尾根へ。
踏み跡があるようなないような、当然ながらぐずぐずの斜面。傾斜はかなり急で、木々に体を預けなければ滑り落ちそうなくらい。
余分な荷物がさらに体力の消耗を招きました。
30分ほど斜面と格闘しようやく尾根へ。
尾根はびっくりするほど良く踏まれていて、先程までの苦労はなんだったのかと・・・。登山口は鬢櫛川を渡って3つ目の堰堤の近く(集落に入って一つ目の分岐)なので間違えないようにしたいです。
12:32 984m点尾根は比較的広く、一本道なので迷う心配はなし。
荒れ気味の場所や少しあったり、全体的に傾斜がきついのはご愛嬌。
ただ、予想以上に登りが辛く、行程の3分の1ほどで飲み水を半分以上消費してしまったのは問題でした。
13:16 林道暑さに喘ぎながら歩いていると、1200m付近の鞍部で突然尾根が林道に分断されます。
地図にはまだ載っていない整備中の林道のようです。
ありがたいことに登山道には配慮されているよう。再度自然林の中に入り残り150m程の登りに取り掛かります。
だんだんと道は細くなり、草木が覆いかぶさるようになってきますが、進むべき方向ははっきりしています。
13:40 大滝山(1362m)山頂北からの登山道と合わせしばらくで大滝山の山頂に到着。林の中で眺望はなく、尾根上の小ピークといった感じがあります。
山頂を示すものは標高と宮后山と書かれた白杭のみ。地形図には大きく大滝山と書かれているため開かれた山かと思えば、実はかなり静かな山頂でした。
大滝山から棚横手、甲州高尾山の尾根歩きは
中編で紹介します。