・ むすび山
/おむすび山(むすびやま
/おむすびやま) 463m
▲オキ山(おきやま) 512.9m
・ 峯山(みねやま) 584m
◆歩行時間:1時間31分(休憩10分 / うち車道歩き13分)
◆1/25000地形図:大月、都留
◆歩行距離:6.2km(GPS調べ)
◆交通:鉄道 : JR中央本線 大月駅 富士急行線 上大月、田野倉駅
バス : 富士急山梨バス 大月市立病院入口停留所
◆行程 一般道
JR中央本線 大月駅 ~ 国道20号線 ~ 富士急山梨バス 大月市立病院入口停留所 ~ むすび山山頂 ~ オキ山山頂 ~ 峯山 ~ 天神峠(尾曽後峠) ~ 田野倉分岐(松葉コース) ~ 小形山地区登山口
体力
★☆☆☆☆ 極めて歩きやすい良コース。
眺望
★★★☆☆ 富士山が所々で見られるなど絵展望は比較的に良い。
技術
☆☆☆☆☆ よく踏まれ道も明確。 初心者も安心。
繁閑
★★★☆☆ 名山と接続する駅チカのコースのため人気が高い。
総合
★★★★☆ 駅から歩いてすぐに富士山を眺められる。
秀麗富嶽12景に入れられてもおかしくないほどの名山。
ぜひ高川山とセットで歩きたい。
大月から僅かに西にある花咲地区の丘陵から
高川山へと続いている道があるということで(最近エアリアを買ったのです。ちなみに25000分の1地形図には登山道は書いていない)、山野草を探しに行くついでに見てくることにしました。
12:07 JR中央本線 大月駅JR大月駅から歩いて登れる山だそうなので、今回は駅からスタート。
GW中の登山事故が頻発しているらしく、すぐ近くの交番の方にエマージェンシーシートとホイッスルを頂きました。ラッキー!
国道20号線に出て西へ。
しばらく進むと駅前商店街を抜け、交差点にはちょっとした祠が立っていました。
よく揺れる橋を渡る頃には正面左手になだらかな丘陵、奥には高川山が控えているのが見えてきます。
橋を渡ると大月中央病院の手前にはいくつかむすび山を案内する標識が立っています。案内によるとどうやら病院の裏手から入山できるという事なので、標識に従って一旦南へ進みます。
12:20 むすび山入山口随所に現れる指導標に誘われて緩い坂道を上ると民家の手前で道は途切れています。よく見てみると民家の脇から草道が続いており、ここが実質的な入山口となります。
民家の方に少々恐縮しながら踏み入るとそこは山野草の宝庫。水道施設を過ぎたところはカタクリの群生地でもあるそうです。
キジムシロ
イカリソウ
チゴユリ
ジュウニヒトエ
もう少し早く来ればカタクリも見られたのですが・・・
12:27 むすび山(463m)山頂カタクリの群生地とみられる丘を迂回して斜面を登ると目と鼻の先にむすび山の山頂はありました。日差しもよく通り、展望もそこそこ良い上に大月駅からさして苦労もせず登れるため、地元の人には人気があるみたいです。
旧陸軍防空監視所跡
若干障害物はありますが、大月市街の低山は大体見通せます。
そしてもう一つ、この山の特徴として『岩殿クラブ』による詳細な標識が取り付けられていることです。
特にむすび山から高川山まではポイントごとに20箇所に細分化され、おおよその経過時間や距離を知ることができるようになっています。
むすび山からさらに西へ。
道は完璧なまでによく踏まれていてどちらかといえばお散歩コースのようです。
ふと、何でもないような所にベンチが設けられていると思えば、
正面には富士山が。なかなか粋な計らいです。
ミツバツツジ
その後も山野草はあちらこちらに
ホタルカズラ
こちらはお客さんがいました。
キンラン
希少種です!
散ってしまった藤の花でさえも登山道を彩ります。
12:43 オキ山(512.9m)山頂わずかなピークを越え越え三角点の立つオキ山山頂へ到着。山野草を見たり、付近を走る車の音を聞いたりしていたらえあっという間に辿りつきました。
三角点は草葉の陰に。
ここは周囲が茂っていて眺望は利きませんでした。
オトコヨウゾメ
オキ山から2つめのピークでは道路公団の石標があり、一瞬三角点かと思ってしまいます。
このあたりは登山道が林から出ていて非常に雰囲気が良いです。
見通しも良好。
12:57 峯山(584m)山頂次のピークが峯山。
こちらもオキ山同様、あまり派手さはありません。
ただし、峯山は山頂である旨がはっきりと表示されていました。
マルバアオダモ
この頃から、丁寧すぎる岩殿クラブの標識がなんだか自分のコースタイムを見透かされているような気がして目に付くようになってきました。とはいえありがたいことには変わりないのですが、少々うるさいような気もします。
例によって非常に良い道を進んでいくと赤茶けたお宮のがありました。すぐ傍にはおだいりさま(お内裏様 /風化していてほとんど読めない)と書かれた立て札が落ちています。
13:03 天神峠(尾曽後峠)鞍部は峠になっていて、十字に道が交差しています。
さきほどの「お内裏様」と峠を挟むようにしてこちらにもお宮があります。
こちらは『天神社』、『おてんじさま』とはっきりと分かるように書いてありました。
タチツボスミレ
ニガイチゴ
一部尾根道を外れ北の崖側を巻きます。道は細いものの緊張するほどのコースではありません。ハイカーが行き交わすのは難しそうですが。
ちなみにこの巻き道を無視して尾根を歩くと585.3mの尾曾後山山頂だったようです。
その後もちょっとした岩場や、
滑る急坂など山登りの要素も出てきます。
13:22 松葉コース分岐急坂の先の鞍部で南側へ分岐していました。
気温も高く、少々疲れていたのでここで小休止。
休憩後は高川山にそのまま行くつもりでしたが、気が変わって松葉コース方面へ一旦下山することにしました。
登山道に寄りかかるような大岩の下には石仏が数体。注意しなければそのまま通り過ぎる所でした。
ヤマブキ
13:30 弁慶岩その先にも弁慶岩と呼ばれる奇岩が鎮座しています。
静かな登山道に突如と現れていて、なんともいえない緊張感が漂います。
南側は針葉樹の香りが漂う植林帯。
下部は自然林です。
13:38 小形山地区登山口分岐から15分ほど、良好なコースを滑るように下りてきました。
こちら側は都留市が整備したようで、大月市とは違ったタイプの指導標が立てられています。
下山後は中谷入コースを利用して
高川山を目指します。(何のために下山したのか・・・)