真木お伊勢山(まぎおいせやま) 550m
大月市秀麗富嶽十二景
◆歩行時間:55分(休憩10分)
◆1/25000地形図:大月
◆歩行距離:2.3km(GPS未計測のためマップメジャーで試算)
◆交通:鉄道 : JR中央本線 初狩駅
バス : 富士急山梨バス 辻停留所 上真木 倉橋鉱泉入口
◆行程 一般道
真木温泉 ~ 富士急山梨バス 辻停留所 ~ 県道510号線 ~ 根神(神社) ~ 天満宮 ~ 天照皇大神大神社 ~ 愛宕神社~ 真木お伊勢山山頂 ~ 富士急山梨バス 上真木 倉橋鉱泉入口 ~ 県道510号線 ~ 真木温泉
体力
☆☆☆☆☆ ゆったりとした傾斜の歩きよい尾根道。
眺望
★★★☆☆ 大月市公認 富士見の名所の一つ。
技術
☆☆☆☆☆ よく整備された散歩道。案内板もある。
繁閑
★★☆☆☆ 桜の季節になるとお花見客が押し寄せるが普段は静か。
総合
★★☆☆☆ 東の岩殿山と並んで桜と富士野名所として知られる。
単体だとあまりにも短いので周辺の山と組み合わせたい。
大月市は富士見の町として有名で、そのうちよい眺望が得られる山域を秀麗富嶽十二景と定めています。はじめ僕はこれをみて12峰を登れば大月市指定の名山を制覇できると思っていたのですが、よくよく見てみると全部で19峰もあるじゃないですか。
そもそも十二景とは大月市から見た富士山が十二単を纏っていることから、転じて十二景としたものの、大月市には名山が数多くあり、それらを山域として集約することで12にまとめ上げたため、山の数が数字とあっていないのではないか、というのが僕の持論です。
それはさておき、よくよく説明を読んでいなかったため、お隣の
岩殿山に登っただけで8番山頂をコンプリートした気になっていましたが、大月市の桜祭りに行ってみようと調べたところ、少し離れたお伊勢山も同山域に指定されているとのことで、麓の温泉詣でのついでに登ってきました。
10:43 真木温泉大月市より少し北、山に囲まれた所に真木温泉は立地しています。日帰り湯を利用しようと思ったのですが、しばらく時間があるということで(日帰り湯の開放時間はその時によってまちまち)、お伊勢山へ先に登ることにしました。
真木温泉からも五福の里・お伊勢山としてコースが案内されています。
大月市秀麗富嶽十二景だけでなく、関東富士見百景というものもあるんですね・・・
車一台がぎりぎりで通れる細い橋を渡り、対岸へ。
ちなみに大月市街から来る時はこの橋を渡るか、西側の林道(断崖のすぐそばを通る)を走らなければならず、雨風の日はちょっと怖いをします。
10:53 入山口五福の里の案内板を辿り、地形図の上真木地区中部、丘陵地の南端より入山します。
10:54 根神神社入山口すぐの所には大木の下にお宮と子供がせいぜいくぐれそうな鳥井があります。
根神とはその名の通りで男性の象徴を祀った縁結びの神様のようです。
ここから既に眺めは良いのですが、あいにくの小雨だったためこの程度しか視程が取れません。雲も厚いようで、GPSの反応もなし。
ご神木でしょうか。立派な大樹です。
神社の裏から登りますが、なだらかで歩きやすい、ごくごく普通の散歩道です。
11:00 天満宮登りきった先はお伊勢山の山頂ではないようですが、こちらも手入れの行き届いたお宮が祭られていました。
脇にある河童の石像(椅子?)がなんともシュール。
ソメイヨシノ
まだまだ二分咲き。少し時期が早かったようです。
11:04 天照皇大神大神社天満宮から北へぶらぶら歩いて行くと今度は立派な建て付けの神社が現れます。最近建て替えされたのか、瓦も外壁も非常にきれいで、地域の方々によく愛されていることが分かります。
南から登ってくる参道は、どうやら地形図の破線と重なっているみたいです。
ミツバツツジ
サクラはまだ先でしたが、ツツジは楽しむことができました。
11:08 愛后神社さらに北へ進むと、またすぐに神社のお社が。ここも拝殿、鳥居以外は新造されたようにきれいです。
それもそのはず、このお伊勢山丘陵一帯の寺社は老朽化したものを地域の人の手で新しいものへと再建させたものである、と解説版にはありました。
秀麗富嶽十二景の選に入っただけあり、なかなかに力が入っています。
まだまだ北へ。
輪だちのような跡が残る登山道を進みます。
連なる提灯は桜まつりのためのものでしょうか。
11:12 お伊勢山(550m)山頂山中から700mほど歩いた所でお伊勢山山頂に到着。一帯は広場になっていて
山岳写真家であり、十二景生みの親である白籏史朗顕彰碑や、富士見の地としてか『秀麗富嶽神社』として浅間大社のお札が祀られてあるお宮をはじめ、薄く敷かれた芝などどれをとっても山頂というよりは丘陵地の観光地といったイメージです。
最上段には墓地もあり、やはり山頂の雰囲気とは雰囲気が違います。
ヤエザクラ
こちらもまだまだ。
11:23 富士急山梨バス 上真木 倉橋鉱泉入口お伊勢山から南西へと登山道が続いていたのでそのまま下りましたが、語るべき道でもなくあっという間に下山してしまいました。
五福巡りの案内に従い、南の県道510号線と合流したところで大きな石板が立つバス停に到着。今回の山行は晴れていることが大前提なはずでしたが、そこそこにある碑やお宮とは空のモノクロームが良く似合います。
雲が少し晴れて、お伊勢山方面を見ることができました。
こうして見ても、一帯が山というよりは丘陵地であることがよくわかります。
真木温泉へ。
ソメイヨシノ
下の方はそこそこ咲いていました。
11:38 真木温泉
ぶらぶら散歩の後は山奥の温泉でゆったり。
何度か来ていますがこの温泉はかなり良いところです。人も少なく、季節の葉や花を愉しめる、隠れ家的な雰囲気もあり。ちょっと駅から遠いのが難点ですが、
岩殿山から歩いてきた帰りに利用するなどしてみてはどうでしょうか。
この山だけで山行を終わらせるのはもったいないですからね。