蚕影山(こかげやま) 310m
▲一本松山(いっぽんまつやま) 337.1m
坊主山(ぼうずやま) 360m
京塚山(/石山 きょうづかやま/いしやま) 357.7m
◆歩行時間:41分(休憩5分)
◆1/25000地形図:与瀬
◆歩行距離:2.6km(GPS調べ)
◆交通:鉄道 : JR中央本線 藤野駅
バス : 富士急山梨バス 名倉停留所・園芸ランド事務所前停留所
◆行程 一般道
名倉地区登山口 ~ 一本松山山頂 ~ 坊主山山頂 ~ 京塚山山頂 ~ 大刀地区登山口 ~ 名倉グラウンド入口 ~ 県道520号線
体力
★☆☆☆☆ ピクニックコースに若干傾斜が付いた程度。
眺望
★★★☆☆ 所々に良いところあり。
技術
★☆☆☆☆ 間道や藤野町の標識が煩雑な事以外は歩きやすい。
繁閑
★★☆☆☆ 手軽に登れてアクセスも良いので人気の山。
総合
★★☆☆☆ 藤野町のシンボル、山の手紙のある山域を歩く(写真なし)。
手軽に登れる親しみ深い山に思わず笑みが。
同町の配布するマップがあればさらに楽しみは広がる。
藤野町十五名山のうち、最も手軽に登れる山として駅南側の名倉地区~大刀地区に連なる低山がよく整備されています。今回はその山々を登りつつ、十五名山も手掛けようというプランです。
12:06 名倉地区登山口名倉地区の中央から南に抜ける地方道(藤野芸術の道)の冒頭に一本松山を案内する標識と階段が整備されています。
この他にも一本松山へ上がる登山口はいくつか設けられていて、非常に手軽にハイキングを楽しめるコースとなっていて、低山ハイカーには人気の山域です。
しっかりとしたつくりの階段道の先にはもうすでに青空が。標高差わずか十数メートルというきわめて楽ちんなコースです。
12:10 蚕影山(310m)山頂登山口から少し上がるとじきに赤い囲いで覆われた社が現れます。蚕影神社です。このあたりを蚕影山と呼ぶそうですが、尾根上のすこし平坦になった場所程度の間隔でしかありません。
前回登った
岩戸山、小渕山と中央道を挟んで正対しています。
ほんの少し登っただけでこれだけ眺望が得られる山もなかなかありません。山合いに走る甲州街道のありがたさを再認識した次第です。
12:14 金刀比羅神社 秋葉神社すぐ先には別のお宮も。地震で崩れたのか再祀されたり土台をブロックで補ったりと地元の人の手が良く入っていることをうかがわせます。
登山道は奥へと続きます。
12:16 分岐緩い坂道を上がると西の「藤野芸術の道」、名倉峠付近から登ってくる道と合わせます。
次第に左手にマツの自然林、右手に植林が並ぶ幅広の歩きやすい道。木々を縫って降ってくる日差しが心地よいです。
12:18 一本松山(337.1m)山頂左手に巻く道を見送り、西側の細い斜面を上がること数分で二等三角点のあるピークに到着します。
白い木板には文字がかすれてほとんど見えなくなっていますが「一本松山」と読むことができました。また、他の板には「こかげ山」と表記が。蚕影山は先ほどの蚕影神社付近では?標識がしっかりしているのに一本松山の山頂には何もないのもまた不思議です。
立ち木で眺望はあまり良くありませんが西側は少し開けています。また、日だまりが暖かく、低山ハイクらしいひとときを過ごすことが出来ます。
12:24 分岐山頂から南へ、笹気味になった細い道を下りていくと再び広い道と合流します。どうやら先ほど山頂を巻いた道のようです。標識の「A10」というものは藤野町が設置したものですが、対応するマップがないと何のことかが分からないのでいささか不便に感じました。
また、この辺りはヤマツツジが多く、シーズンになれば野趣のある花を見られそう。
Y字になった分岐を折り返すように北へ。地形図上の破線とは少し違ったコースを取り、白い手摺の先へ進みますがそちらでも小さな分岐が。
敢えて詳細を省きますがどうもこの辺りは標識の指す向きが少し混乱気味のようです。道はしっかりしているのでおおよその向きを定めて歩けば迷う事はありませんが。
谷沿いの道を進むと再度一本松山を迂回する分岐があり京塚山方面へ直進、木の葉の積もった気持よい水平道をしばらく歩くと左手に小ピークへ誘う尾根道。
すぐ手前には赤茶色に錆びて全く読めなくなった標識が尾根を指しています。
12:27 坊主山(360m)山頂何かあるなと思い登った先は忘れられたような寂峰でした。
木の幹に「坊主山」と書かれたテープや朽ちたベンチがある以外はかつての展望台であったという、坊主山の面影はほとんどありません。
12:30 分岐坊主山から再びメインルートに合流してすぐに北から登ってくる道と合流します。
大きめのベンチなどもあり広く刈り払われた分岐点は休憩ポイントには最適です。
分岐から南東の京塚山方向へ踏み出すと今までなかったほどの急登に変わります。
距離も短い上に極端に厳しいわけではないのですがついつい鎖に頼りたくなってしまいます。
12:35 京塚山(石山 / 357.7m)山頂つらい道もほんのわずか。すぐにいっそう賑やかな山頂へ到着します。ここが藤野市十五名山の京塚山であることがしっかりとしたつくりの標柱から分かりました。
山頂には八木沢記念碑、烏帽子岩記念碑や「石山」の由来となったと思われる岩石、テーブル付きのベンチやらコンクリート製の土管?などがひしめいていてかえって手狭な印象です。
わずか350mほどの山頂からは北丹沢の稜線を一望。
京塚山頂からは東へ気持ちの良い道が続きます。
12:40 名倉グラウンド分岐さくさくと進んでいくと木組みの防火用水箱の裏に、送電鉄塔の巡視路などでよく見る赤いプラスチックの標識がスポーツ広場の方へと案内しています。
足元の公園の北側にある少し広くなった尾根のあたりを「桜山」と呼ぶのか、分岐点にはその旨が書かれていますが、この分岐の手前にあったような「休憩所」のようにオフィシャルではない感じがしたため、正面に続く東の尾根をそのまま進みました。
よく整備された階段道を下りていくと名倉グラウンド外周の柵沿いにひっそりと円盤状のオブジェが立っていました。
藤野芸術の道に点在する野展芸術の一つで、「過去からの響き」という題名を与えられた、どこか緊張感のある作品です。果たして眼下で運動するグラウンドの利用者からは見えるのかどうか。
12:45 大刀薬師堂やがて道は草付きの農道のような感じになってきて視界が開けます。
作業小屋かと思い振り返ると大刀薬師堂とありました。中を覗いてみたかったのですがちょっと人目に付きそうだったので自粛。
12:47 大刀地区登山口薬師堂の下には墓地があり「なるほど」と思いながら下りていくとだんだんと道は狭くなり、最後には民家の裏手を通り車道に下り立ちます。
小道を抜けて県道520号線へ出るとそこは名倉グラウンドの入口。
ここを少々登山口と呼ぶには分かり辛いような気もしました。
下山まで40分と少し、歩き足りなかったので別のルートから登り直すことに。
次回、
古峯山へ続きます。