▲日笠山(ひがさやま) 62.1m
▲一本松山(いっぽんまつやま) 136.1m
◆歩行時間:1時間40分(休憩5分/うち車道歩き28分)
◆1/25000地形図:加古川
◆最寄駅:JR山陽本線 曽根駅、山陽電鉄本線 山陽曽根駅、大塩駅
◆行程 一般道
曽根町登山口 ~ 日笠山公園 ~ 日笠山山頂 ~ 北山山頂 ~92m点(大北山) ~ 馬坂峠 ~ 飾磨港加古川線 37番鉄塔 ~ 下山山頂 ~ 赤山山頂 ~ 六本松山山頂 ~ 一本松山山頂 ~ 北脇墓地登山口 ~ 大塩登山口 ~ 日笠山山頂 ~ 曽根町登山口
体力
★☆☆☆☆ 全体的に扁平な山のためかなり歩きやすい。
眺望
★★★☆☆ よく開かれて市街が見渡せる。貼播磨灘が見えることも。
技術
★☆☆☆☆ 道はしっかり。ハイキングコースになっている。
繁閑
★★☆☆☆ 全般に渡り公園化されて人気のあるコースらしい。
総合
★★★☆☆ 低山でアップダウンも少なく歩きやすい
初心者でも気軽に歩けるコースが設定できる。
地元に帰るといつも
高御位山に登るのですが、今回は別の山にも手を出したくてちょっとした低山ハイクに出かけました。
15:43 曽根町登山口曽根駅から南、姫路バイパスを越えると西側にこんもりとした丘が見えてきます。近づいていくにつれ坂道が多くなり自転車で登るのがつらくなってきます。
日笠山の山頂真東の一角に自転車を停めて早速登り始めますが、見上げれば階段道が続いているので迷うことはありません。
15:48 日笠山公園水道施設があるな、と思いながら石段を登るとあっという間に笠松山公園に立ちます。遊具などもあり、気軽に登ってこられるので親子連れも多いです。
15:50 日笠山(62.1m)山頂公園の真ん中に立つ三角点。子供が足をひっかけそうです。もしくは缶けりの土台?
付近の看板によると日笠山の山頂周辺は前方後円墳だったらしいです。確かに海を望むよいロケーションなのですが、この辺りは昔は海だったはず。だとすれば海抜60mのこの低山は島だったのでしょうか?
腰掛岩山頂の一角には菅原道真公が休憩したと言われる腰掛岩が祀られています。
山頂には展望台も設けられ、晴れた日には非常に良い眺望が得られます。この日は靄が掛かっていていまひとつでしたが。
さて、これだけでは山歩きとは言えないので西へ向かうハイキングコースに踏み込みます。
事前情報をいれてこなかったので知りませんでしたがきわめてよく踏まれた道になっていて、また標識も時宜をわきまえて立てられて快適な散歩ができます。
林を抜けるとすぐにまた眺めの良い場所に出ます。
道も極めてなだらかで歩きやすさは格別。
夫婦岩壱番地わずかで北山山頂に到着します。
休憩場所としてベンチが設置されていて憩いの場であることが良く分かります。
15:58 北山(90m)山頂
夫婦岩展望台は,40年以上もの長い間,竹と雑木に覆われていました。
平成16年1月に,竹きり鋸で伐採にかかり,散歩を日課としていた人々も加わり,3ヶ月間で1万本以上を切り倒しました。
伐採から2年目の17年春に,数箇所から突然のじぎくが芽を出し,群生がめだち始め,秋になって,純白の群落となりました。日笠山と夫婦岩のじぎく散歩道のマップもでき,新名所として,多くの人々が菊見に訪れてくれました。
18年の春がきて,新芽があちこちからいっぱい吹き出てきました。登り口付近にも群生が広がり,秋になり,夫婦岩を覆う大群落が出現しました。
彩を加えるため,日笠山に自生していた「キバナノジギク」の新芽を採取し,移植して育てたところ,無事に成長しました。
今年は,国体が兵庫県で50年ぶりに開催され,高砂市民球場での公式野球の試合では日本中の注目を集めました。この意義ある年を記念して,「夫婦岩のじぐく元年」と位置づけ,県花のじぎきを育て増やし続けたいと思います。
植物分類学の父といわれている牧野富太郎博士が「日本一の大群落」と折り紙をつけた日笠山連山の「のじぎく復活」を目指して…。
平成18年10月20日
山頂には人工的な細工が施された夫婦岩に、シーズンであれば満開のノジギク(高砂市の花)が見られます。
また、このあたりは夫婦岩展望台とも称され、四方に切り開かれて素晴らしい眺め。写真奥に見えるのがほど登った日笠山です。
北西へ進路をとりますが非常にはっきりとした道が続きます。
続く92m点へは少しの登り返しがあります。小さなアップダウンがありますがほんとうに規模は小さいです。
息が切れるより先にピークに立っているので特に気にも留めていなかったのですがこの先の92m点は「大北山」と呼ばれているそうです。眺望は同じく素晴らしく、高御位山方面が特によく見渡せます。
16:08 起き上がり古木変わってジグザグの下りの途中、倒木がいつの間にか起き上がったという伝説の残る「起き上がり古木」。
16:08 馬坂峠下りきると一旦車道へ出ます。
南北へ抜ける道になっていて、反対側には山道が続いています。地元の方が看板を立てたのか味のある仕上がり。
コバノタツナミ
海岸近くに咲くというセオリー通りですね。
16:13 飾磨港加古川線 37番鉄塔すぐに高圧鉄塔の脇に出る短い登りは釣鐘坂と呼ばれているそうです。このように至る所に名前が付けられて非常に興味深いです。
ちなみに90mのピークを北へ巻いて送電鉄塔に出るのですが、そのピークは中筋山と呼ばれているそう。
16:15 下山(80m)山頂鉄塔からわずかな登り返しで下山(しもやま)山頂に到着。この山を含め20~30mほどの些細なアップダウンのピーク上にそれぞれ名前が付けられています。
尾根上の道はこれまで以上に整備されて大人二人が両手を繋いで歩いてもまだ余裕があるくらい。道の左右に散見された畑地などはなくなり淡々と登山道が続いていました。
16:20 赤山(90m)山頂ベンチの設置された赤山山頂。
山中にはベンチがたくさんありますが休むまでもない・・・かなぁ。
16:23 六本松山(90m)山頂昔は大きな松が6本生えていたのでその名前が付けられたそうですが今では見る影もありません。というより赤山からのアップダウンがほとんどなくて
六本松山の突端まで歩くと戦の陣営のような場所が。祭事でも催されるのでしょうか。
16:29 清勝寺坂息切坂(花押坂?)という少し傾斜のある道を下ると峠状の分岐にまた出合います。ここは北浜トンネルの上に位置し清勝寺坂と呼ばれているそう。
峠からは少し藪っぽい道を斜面の北側から登っていきます。地形図の波線上以外にもいくつか細い枝道が分かれ周囲を散策できるようです。
本道は薮が覆いかぶさりちょっとつらい個所がありますが高度を挙げるにつれ写真のような明るい山道に変わります。
不安になってもとにかく上へ。浅い山なので迷う心配はないでしょう。
うねうねと一番良さそうな道を選んでいくと亀岩、一本松山を案内する看板が木に付けられているのが確認できるはず。
16:39 一本松山(136.1m)山頂
山頂一帯は平坦ですが木立に遮られてどこが本来の山頂か分かりづらい所があります。一応本稿においては三角点のある場所を一本松山としたいと思います。
ここからも四方を見渡せます。よく人が訪れることが関係しているのか、見たい方角に伐採がされていたりと何かと気が利く尾根でした。
ここからは北脇地区へ一気に下ります。
一本松山からは南へ。はっきりとした踏み後を見つけついていくと次第に階段状にステップが切られ、町並みが迫ってきます。
16:48 北脇墓地登山口北脇地区の墓地に出れば山行は終了。スロープを利用して車道に降り立つと目の前には池が広がっていました。
このあたりは大小様々なため池が無数にあり、アクアリスト垂涎の地でもあります。
池沿いにスタート地点に戻る最中、北脇公園に寄り藤をたのしむなど。なにげにシーズンだったのを甘い香りが教えてくれました。
17:16 大塩登山口そのまま最初の登山口に行ってもよかったのですが大塩地区からも日笠山に登れる道があるようだったのでついつい寄り道してしまいます。
17:21 日笠山(62.1m)山頂開けた道を登っていくとすぐに日笠山山頂に出ます。
割といい時間なのにまだまだ親子連れは残っていて、ここが町からすぐに登れる丘だという事を再認識します。
17:23 曽根町登山口最初に登ってきた道を下りて自転車を停めた場所まで戻ります。
浅い山ながら眺望は抜群、道もそこそこしっかりしていてハイキングコースには最適な山でした。曽根~ひめじ別所付近にお住まいの方はぜひ歩いてみてはいかがでしょうか。