2011/10/12 富士山 富士宮口 02

2011/10/12　富士山　富士宮口　01の続きです。



無事、登頂も果たせたし、何よりも寒かったので誰もいない最高峰からの眺めもそこそこに山頂を後にします。

ほんとは火を起こす道具も持って登ろうかとも思ったんだけどLight&fastを狙って上り下りに必要になりそうな道具しか持ってこなかったので、菓子パンを食べただけであとは荒涼としたお鉢を眺めることくらいしかやることがないのです。

寒くなってくる時期ですし、これからは山頂で暖かいものでも飲んでまったりするのもいいかもなぁなんて考えながら下山を開始します。


御殿場口の下りと同じく、お鉢巡りはせずに最高峰から引きかえします。馬の背は登りもつらいですが下りもざらざらの砂礫と両端が切れ落ちた尾根という事もあって少々緊張を強いられます。
相変わらず風も強いので不安定な姿勢のまま急斜面を処理する羽目に。


9：53　富士宮口山頂　頂上富士館　3740mさびしい山頂ですが、実は数人のハイカーと、1000回以上富士山に登ったという方が富士宮口の山頂にはいました。やはり物好きはいるものです。

しかし寒いです、もうじき富士山も雪に閉ざされて登山どころではない世界に変わるのでしょう。体を温めるためにも早々に下ることにしました。山頂にある鳥居をくぐりお鉢ともお別れです。


10：07　九合五勺　胸突山荘　3550m道も空いていて九合五勺まではほんの一息。下りは楽勝だな、なんて思ってると痛い目を見ます。

最初はパズルのように置くべき足と岩を組み合わせることに夢中になっていましたが、そんなガレ場が連続するのでだんだん足裏が痛くなってきて、常に気を張っていないといけないので精神的にもしんどくなってきます。


10：18　表口九合目　万年雪山荘　3410mそうはいうもの足を動かせばじきに九合目に到着します。

こうして上から見ると屋根が幾何学模様みたいだし、鳥居の色と合っててなんだかお洒落です。


振り返ると山頂はもうあんなに遠くに。山肌と空のコントラストが美しいです。


10：34　八合目　池田館　3220m下からは見上げるような角度で立っていた池田館。上から見下ろしても凄い角度。


下界は雲に覆われています。
普段見ないような光景なので雲が大きいのか下にある山小屋が小さいのかわからなくなって、遠近感があやふやになり非現実感が増します。



10：59　元祖七合目　山口山荘　3030m気付けば七合目まで難なく下りてきました。これでだいたい行程の半分。
登りの倍のペースくらいで下りられるかと思ってたましたが岩場にけっこう時間を取られたみたいです。


砂礫も出始めます。なんともカラフルな火山性の石。


11：16　新七合目　御来光山荘　2795m順調に七合目。
御来光山荘のすぐ裏手には雲がせり上がってきています。

奥に見えるのが宝永山。
ここで宝永山側へ・・・とも思ったのですが、ぐっさぐさの砂礫道で下ろしたばっかりの登山靴を傷めるのも悲しいので素直に下ります。

森林限界近くまで下りてくると植物もちらほら現れ始めます。


いずれすっかり秋模様。



11：41　新六合目　雲海荘/宝永山荘　2490m人のいる新六合目まで下りてくればようやく一息つけます。

ベンチに座って休憩していると平日にもかかわらず団体の人や普段着の人が僕の前を通り過ぎて宝永山方面へわらわらと。サンダルの人やスーツ姿の人までいます。宝永山は結構な観光地なんですね。


新六合目を過ぎれば後は何てことない歩きやすい道です。


11：53　富士山表口新五合目ちょうど2時間で下山。

オフシーズンで人がいなかったのも幸いしてか、午前中に下りて来られました。やっぱり富士宮口はベリーショートコースです。

登る前はいろいろと天候の荒れや雪を警戒していましたが、寒かった事と風が強かった事以外は特に変わった事はなくごく普通に往復できた感じです。たまたまかもしれませんが。

個人的な感想としては、登り下りの辛さはあったものの、富士宮口は実にあっさりといったところでしょうか。急登や下りの膝への負担はあるけども砂礫も深くないので非常にお手軽な登山口と言えるかもしれません。


今年は四登山口から富士山に登りましたが、どの日も天候に恵まれて景色も楽しめたし、人の多さに辟易することもなくそれぞれの登山道の特徴をじっくり味わえました。
また来年もまだ見ぬ光景を求めて富士の裾野を歩くことでしょう。


【関連山行】

2011/10/12　富士山　富士宮口　01
2011/10/12　富士山　富士宮口　02 ←Now browsing