▲滝子山
/三っ丸/鎮西ヶ丸(たきごやま
/みつまる/ちんぜいがまる) 1620/1590.3m
山梨百名山
大月市秀麗富嶽十二景
▲大谷ヶ丸(おおやがまる) 1643.8m
・ コンドウ丸
/金洞丸(こんどうまる) 1392m
・ オッ立(おったて) 1301m
▲大鹿山
/雨沢ノ頭(おじかやま
/あめさわのあたま) 1236.1m
◆歩行時間:5時間19分(休憩25分 / うち51分車道歩き)
◆1/25000地形図:笹子
◆歩行距離:18.5km(GPS調べ)
◆交通:鉄道 : JR中央本線 笹子駅、甲斐大和駅
バス : 富士急山梨バス 吉久保入口停留所
甲州市民バス 水野田・丸林停留所
◆行程 一般道
JR中央本線 笹子駅 ~ 国道20号線 ~ 稲付神社 ~ 原地区 桜森林公園 ~ 滝子山登山口 ~ 大鹿林道 ~ 932m点 ~ 浜立山-滝子山分岐 ~ 滝子山西峰山頂 ~ 滝子山中央峰山頂 ~ 大谷ヶ丸分岐 ~ 鎮西ヶ池(白縫神社) ~ 1567m点 ~ 大谷ヶ丸山頂 ~ 1403m点 ~ コンドウ丸山頂 ~ 曲り沢峠(平ッ沢峠) ~ オッ立山頂 ~ 大鹿山山頂 ~ 大鹿峠下山口 ~ 976.1m三角点 ~ 田野氷川神社 ~ 大鹿山登山口 ~ 県道218号線 ~ 国道20号線 ~ JR中央本線 甲斐大和駅
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、
数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
(承認番号 平25情使、 第329号)
体力
★★★★☆ 寂ショウ尾根を利用する直登コース。高度差も距離もある。
眺望
★★★☆☆ 滝子山山頂のみ大展望。
技術
★★★★☆ 寂ショウ尾根上部は危険な岩稜が続く。
繁閑
★★★☆☆ 危険とアナウンスされるも人気は比較的高い。
総合
★★★☆☆ 笹子駅から滝子山へ登り、北の大谷ヶ丸を踏み、
大鹿山を巡り甲斐大和駅へ下りるコース。
寂ショウ尾根は危険度も高いため慎重に歩きたい。
一転、滝子山頂以降はゆるやかで歩き良い道が続く。
前回軽く歩いた
滝子山ですが、気になっていた寂ショウ尾根を使って登ってみることにしました。
現地の案内板にも、ガイドブック等にも危険地帯として表記があるので、怖がりな僕としてはおっかなびっくりの山行です。
9:13 JR中央本線 笹子駅最近おなじみになった笹子駅からのスタート。
9:24 富士急山梨バス 吉久保入口停留所国道20号線を東に1kmほど。暑い中をどんどん進んでいくと吉久保入口の停留所がある丁字路に差し掛かります。
9:26 稲付神社丁字路で左折しJRの下をくぐり、道なりに歩くと正面に展望図のような登山案内板が付けられた神社へと差し掛かります。
お坊山を経て
笹子雁ヶ腹摺山を目指すならここを左に登っていきます。今回は神社の正面(右手方向)を通ります。
地図上では実際にはどちらでもいいのですが、とにかくお坊山の登山口に入らなければ問題ありません。
味のある案内板を見つけました。
分かりやすいような分かりづらいような・・・。
9:37 原地区 桜森林公園中央道を渡って森林公園へ。ここから山間部に。
9:40 分岐林道を緩やかに登っていくと右手に軽トラックが入っていけそうな程の幅がある小道を分けます。
どうやらここが寂ショウ尾根へ至る道のよう。付近には「寂惝苑」と書かれた木切れも立ててあります。
9:45 寂惝苑良く整備された小道を抜け、ちょっとした広場に出ます。傍らには小さな小屋が立ち、これが尾根の名前の由来となった寂惝苑ということらしいです。
寂惝苑は名前と相違して思ったよりもモダン?な建物でした。
滝子山への案内もありますが、細い踏み跡程度の道に切り変わっていました。
案内には従わず、寂惝苑奥の水道施設のような所から東へ、峰の山を踏まんとして踏み跡のない斜面を上がります。
9:58 東京電力 笹駒線83号鉄塔しかしながらコンパスを見ていなかったせいで北へと流れ、結局、送電鉄塔の真下で先程の滝子山方面への登山道と合流してしまいました。
鉄塔の下は広く、休憩の好地でしたが40人ほどの大集団が先客でいたので先を急ぐこととしました。しかし、あんな大人数で寂ショウ尾根を登るとは・・・。
鉄塔から先は歩きやすい道に。
10:04 大鹿林道合流じきに林道と合流。右手少し奥に寂ショウ尾根の入口が待っています。
滑落多発の案内板の先はいきなりの急登。トラロープを掴んで体を引き上げねばなりません。
7,800mは高度差があるのにのっけからこんなに辛いのか、と思えばそうでもなく、良く踏まれた自然林の心地よい道がしばらくの間続きます。
尾根の中盤まではところどころに露岩はあるものの、傾斜も何も厳しい所はなく実に歩きやすいため、かなり楽だな、なんて思っていたら大間違い。迫るような岩場が突然現れます。
人為的?と見られる岩もあります。
オミナエシ
その後も何度か大きな岩場が連続します。つるつるとした表面ではなく、ホールドが多いので登る分にはあまり難儀しませんでしたが、これが下りとなるとかなり厳しい道程になりそうです。
岩場は体力の消費が激しく、岩稜をよじ登るたびに息を整えねばなりませんでした。
上部まで登ってくるとところどころに開け、展望を楽しむことができます。
峻厳な岩場をこなした後、極めつけはこのような断崖ぎりぎりの狭い通り道。
ここを越えればようやく滝子山の稜線に到達です。
11:12 稜線合流(浜立山-滝子山分岐)浜立山と滝子山を結ぶ一般道に合流。
後は山頂を目指すのみ。
アマチャ
まだまだ早咲きの状態です。
尾根歩きだけだと安心していたらここにも断崖が。南からの直登はなかなかハードです。
11:22 滝子山 西峰(1600m)山頂断崖を登り切るとそこは滝子山の3ピークのうちのひとつ、西峰です。
ここは狭くて眺望も利かないので中央峰へ急ぎます。
11:25 滝子山 中央峰(1620m)山頂林道合流から1時間半ほど、ほぼ休憩なしで滝子山の山頂に立ちます。
すっきり、というほどではないですが晴れ、雪のほとんどなくなった富士山も見ることができました。
次回、
中編では北の大谷ヶ丸を目指します。