▲鳥井立
/御牧戸山/降谷沢山(とりいたち
/おまきどやま/ふるやさわやま) 1047.7m
・ 長尾
/長尾山(ながお
/ながおやま) 1107m
細茅の頭(ほそがやのかしら) 1130m
▲ワラビタタキ
/赤鞍ヶ岳(わらびたたき
/あかくらがたけ) 1257.0m
・ 赤鞍ヶ岳
/朝日山/赤倉山(あかくらがたけ
/あさひやま/あかくらやま) 1299m
都留市二十一秀峰
・ 棚ノ入山(たんのいりやま) 1117m
◆歩行時間:5時間34分(休憩40分)
◆1/25000地形図:大室山
◆歩行距離:22.4km(GPS調べ)
◆交通:鉄道 : JR中央本線 上野原駅
バス : 富士急山梨バス 釣場停留所 下尾崎停留所
◆行程 登り :
バリエーション
山中:一般道
下り :
バリエーション
富士急山梨バス 釣場停留所 ~ 金波美林道 ~ 降谷沢のサクラ ~ 鳥井立山頂 ~ 長尾山頂 ~ 1093m点 ~ 細茅の頭山頂 ~ 1193m点 ~ 赤倉雨量観測局 ~ ワラビタタキ山頂 ~ ウバガ岩 ~ 1232m点 ~ 秋山峠 ~ 赤鞍ヶ岳山頂 ~ サンショ平 ~ 棚ノ入山山頂 ~ 林道富士東部(南)線 ~ 富士急山梨バス 下尾崎停留所 ~ 県道35号線 ~ 富士急山梨バス 釣場停留所
体力
★★★☆☆ 距離は長いが極めつけの急登等なく比較的歩きやすい。
眺望
★★★☆☆ ところどころ良い場所あり。ただし眺望メインのルートではない。
技術
★★★☆☆ バリエーションとしては難しくない方だが、下りの部分は注意。
繁閑
★☆☆☆☆ 人はかなり少なめ。稜線でちらほら程度。
総合
★★☆☆☆ 鳥井立~赤鞍ヶ岳の稜線を踏破するちょっとロングコース。
前後にバリエーションを絡めるため、少々難易度は上がるが、
歩きごたえのある一日コースを堪能できる。
終盤の車道歩きは蛇足のため、バスの利用を検討されたい。
前回の
長尾~鳥井立登山の際、降谷沢のサクラから先にトレースを見つけたので今回はその調査を兼ね、鳥井立から赤鞍ヶ岳までの縦走を図るコースを計画してみました。
10:03 富士急山梨バス 釣場停留所今回は先の長尾への登山口ではなく、停留所からスタート。
秋山トンネルより県道35号線を西進し、栗谷地区へ入る手前、U字に35号線にくっついた脇道の西側に停留所はあります。
秋山カントリークラブに沿った林道へ。
この登山入口は正式にはどこを案内しているのでしょうか。
ヤマブキ
林道を彩る春の花。
10:17 林道分岐林道の交差地点に到着。今回は降谷沢から登るため金波美林道のある方面(写真中央)へ。
林道栗谷線は延伸工事中のため一部通行止めとなっているそうです。
10:28 降谷沢のサクラ入口秋山カントリークラブを左に見ながら林道をぶらぶらと歩くと案内板の立つ入山口に到着。
オトメスミレ
ノジスミレ
春なだけあってスミレをはじめとした山野草が豊富。
輪だちの残る林道のような道を上がっていくと、すぐに右手に状態の良い道へ分岐しますが、こちらは丘の上にある民家に続いているようなので間違えないよう。正解は直進です。
タチネコノメソウ
一見花とわからない独特の花弁。
途中、『降谷沢のサクラ』という標識に沿って山道へと踏み込みますが、道の状態は打ち払われた枝などでふわふわしていて微妙に歩きづらいです。また、標識も少なく、ちょっとしたハイキング気分で来ると不安になるかもしれません。
件のサクラを見るならばサンダルやローカットのスニーカーなどは避けた方が良いでしょう。入口の看板にもそう書いてくれればいいんですが・・・。
段々と道は険しくなっていきます。
10:43 降谷沢のサクラ結構早足で歩いたつもりが、15分かかり、降谷沢のサクラの元へ辿りつきます。
所要時間20分程度、というのもちょっと早すぎる気がします。
エドヒガン
ソメイヨシノよりも赤みがかって、密に咲くようですが、まだまだこれからといったところのよう。いつになったら満開になるんでしょうか。
大樹の根元には祠があります。
お札などがないためどこの神社なのかは不明。
さて、ここからが今回の核心部。
降谷沢のサクラの裏手、南側にはっきりとした踏み跡が続いています。
所々にマーキングが残っていて、踏み跡とこれらを頼りに南進していくと沢沿いに進む道となります。
沢沿いに進みますが道が細くなったり踏み跡が消えかかったり。沢筋の宿命ですが、歩く方はなかなか苦労させられます。
標高700m付近で道が消滅するように見えますが、この辺りから薄い尾根に乗り上を目指します。経験上、あまり谷間を詰めると上部でガレてきて非常に歩きにくくなったり、沢の音で近くにいる動物に気付かなかったり(相手も)したりするので、沢歩きは上級者向けの登り方だと言えるでしょう。
そのうち赤ペイントもまた現れ、尾根にスイッチして正解だった模様。
次第に尾根の形が乱れ、いつの間か踏み跡もなくなってしまいます。
足元も緩くなっているところが多く、落ち葉に隠された空洞を踏み抜くことも。
頭上に稜線が見えているのであとは這い上がるだけ、とはいかず、大岩を迂回したり、しがみついたりしながら一直線に登ります。
11:23 一般道合流だんだん頭上が明るくなり、山頂まで40m程という微妙な位置に飛び出ます。
もしかしたら西の尾根に乗っかりそのまま山頂へ直登するコースも取れたのかもしれません。
11:27 鳥井立(1047.7m)山頂合流から目と鼻の先で鳥井立に到着。相変わらずのアンテナ群が今にも降り出しそうな空に映えます。
いえ、あまり悪くはなって欲しくはないのですが。西の方でゴロゴロ言っています。
曇ってはいますが空気は済んでいるようです。
北側への眺望はまずまず。
以前、鳥井立山頂から直接下ったことがあるのですが、登下山できた箇所(恐らく旧道)の入口は薮に覆われていてなかなかそこが往来の場所だとは分からなくなっていました。無理に直登コースを取らなくて良かったのかも知れません。
鳥井立では呼吸だけ整えて長尾を目指します。後は一般道なのでしばらくは安心。
ナガバノタチツボスミレ
同定は怪しいですが・・・。それにしても芸術的な一輪です。
11:41 長尾(1107m)山頂一部ゆるい坂道はありますが難なく長尾へ到着。展望はありませんが風は避けられるのでここで中休止とします。
こんなところに山頂名、標高が。
しっかりと山頂だ、と分かるのがこれと言うのは少々さみしいものがあります。
ひとまずここで休憩。
赤鞍ヶ岳への縦走、下山コースは
後編で紹介します。