▲二本杉山(にほんすぎやま) 908.9m
◆歩行時間:2時間1分(休憩10分/うち車道歩き38分)
◆1/25000地形図:上野原
◆歩行距離:7.5km(GPS調べ)
◆最寄駅:JR中央本線 上野原駅、富士急山梨バス 用竹停留所
◆行程 一般道
富士急山梨バス 用竹停留所 ~ 用竹地区登山口 ~ 662m点 ~ 二本杉山山頂 ~ 706m点 ~ 和見・今野分岐 ~ 墓村地区登山口 ~ 富士急山梨バス 用竹停留所
体力
★★☆☆☆ 標高差はあるが緩い坂道なので気楽に歩ける。
眺望
☆☆☆☆☆ ほぼ眺望はなし。今後伐採計画があるとのこと。
技術
★★☆☆☆ 基本的には一般道だが道を逸れるとバリに突っ込む。
繁閑
★★☆☆☆ 権現山へ至る尾根の突端だけに人気もそこそこ。
総合
★★☆☆☆ よく踏まれた道だが眺望もなく少々面白みに欠ける。
他の山と組み合わせるとよいが、難コースも存在するため
周辺山域のチェックは必須。
八重山トレイルレースの下見登山で調子に乗って荷物を背負った状態で走り回ったので予想通り次の日はぐったり。
それでも休みの日はどこか山を歩いておきたいので地形図と睨めっこ。
権現山から東へ伸びる尾根のうち、二本杉山から今野地区の部分だけ歩いていなかったのでその部分を埋める山歩きを計画しました。
ほんとなら用竹から権現山まで登り切り、扇山へ登り返して甲州街道まで下りるというロングトレイルの時に消化しようと思っていました。おまけに二本杉のコースは眺望も何もあったものじゃなくできれば単独では登るつもりもなかったのですが・・・。
14:41 富士急山梨バス 用竹停留所上野原市役所裏手から県道33号線を北上し、用竹入口からスタート。
権現山を案内する標識に促されて旧道の突きあたりまで。
14:43 分岐坂道の途中には再び権現山への標識。よく整備されているようです。
14:47 今野地区登山口分岐を折れるとアスファルトの急坂になり民家の手前から右手の山に取り付きます。
15:01 分岐(用竹-神戸)最初は細かった道もすぐにしっかりとした登山道に変わり、じぐざぐと高度を上げていきます。
実際の登山道は地形図の波線よりも北、一本隣の尾根を登っており、尾根に合流するところには神戸地区への標識も立っています。
ここが北西へ伸びる尾根であることは間違いないようです。
尾根に乗ってしまえば如才ないというべき歩き良い道が続くのみ。不用意に尾根上のコブは避ける合理的なコースです。
662m直下まで登ると八重山トレイルレースのロングコースに対応した標識や、
墓村へ直接下りられる分岐が現れます。
実はここまで歩けば当初の目的は達成しているのですがそれでは記事にならないので山名のついた場所までは登らねば。
唯一景色が見られた箇所が分岐の先にありました。
しばらく眺めていると下山してくるハイカーのグループと出会いました。
これから登ろうとする僕がよほど奇特に見えたのか怪訝そうな視線を頂戴します。二本杉山が今回のターゲットだと言っても確かに?ですよねぇ。
あとは純粋に登っていけばOK。
古い切株の傍には馬頭観音が立っていました。この山域は馬頭観音が特に多く見られますが動物供養に関わるものなのでしょうか。
この辺りは熊が良く出るという事ですし。
15:38 分岐芦垣・大倉へ案内する標識の所で荷物をデポします。
トレーニング用に詰めておいたザックが重たかったので・・・。
15:41 二本杉山(908.9m)山頂分岐から右手を意識して歩くとどうみても山頂ではないような斜面の途中に二本杉山の文字。
足元には三角点もあります。
二本「杉」とありますが山頂表記が巻かれた木はヒノキ。
高柄山の近くには三本杉山という山もありますがいずれも眺望はありません。
15:48 分岐先ほどの分岐に引き返し、ザックを回収すると南東へ下ります。
南東へ下る尾根は緩く、歩きやすさという点では主尾根に勝るとも劣りません。
登りでへばっていたので軽快に距離を稼ぎます。
16:00 御林峠 (十文字峠)706m点を経て十字に渡る分岐に降り立つと左手を向き墓村集落へ向かいます。
斜面上手には石碑が立ち、南側の道には崩れた古い標識もあることから今野・墓村~和見を結ぶ連絡道だったのでしょう。
今は新しい標識も設置され、今も重要な分岐点としての役目を果たしています。
地形図に破線で描かれるほどで道も実際しっかりしています。
沢筋では一部崩壊気味の個所もありますが慎重に行動すれば問題ありません。
16:07 分岐斜面を巻く水平道を600m程歩くと左右に分かれる分岐。
右手の標識をよく見ると八重山トレイルレースの案内標らしい。続き地形図に目を落とすとバリエーションに踏み込む道であることが分かります。
以前歩いた時はもう少し控えめな分岐になっていたと記憶しているのですが、その先に続く薮道も整備されたのでしょうか?
ともあれバリエーションに続く道である事は間違いないので間違えないようにしたいポイントですね。ややもすればそちらの道の方が強調されている印象を受けたので。
さて、分岐は左側へ。
うねうねと斜面を順調に下ると道の真ん中に墓村、神戸が連名で書かれた馬頭観音が立っています。
16:16 墓村地区登山口その後、道は少々荒れ気味になりますが、水道施設が現れる頃にはまた持ち直し、小沢をまたげば墓村地区の入山口に出ます。
入山口には馬頭観音とみられる石碑と、その上の茂みには仏教的意味合いを感じられる極彩色の装飾物(もっとしっかり写真を撮っていればよかったです)もあり、雰囲気のある取り付きになっています。
ところでこの墓村という地名。
なんともおどろおどろしく聞こえますがその実のどかな山村。
農作業の休憩中のおじいさんに道を聞いたり、また逆に、犬が逃げ出しちゃって、見つけたら教えてほしいと言われたことのある実はハートフルな村だったりします。
静かな所が好きなので将来はこんなところで暮らしてみたいもんです。
あとは車道を東へ。
ヒレハリソウ
山中ではあまり見ないと思ったら帰化種らしいです。
16:48 富士急山梨バス 用竹停留所今野地区を抜けて県道33号線に戻ると今回のショート登山はおしまい。
聖武連山の形の良い山容が夕日を受けていました。
今回もまた地味な山行だったなぁ・・・。