▲倉岳山(くらたけやま) 990.1m
山梨百名山
大月市秀麗富嶽十二景
・ 細野山(ほそのやま) 838m
・ 鳥屋山
/トヤ山(とややま) 808m
◆歩行時間:2時間48分(休憩15分)
◆1/25000地形図:上野原
◆歩行距離:8.7km(GPS調べ)
◆最寄駅:梁川
◆行程
バリエーション
月屋根沢登山口 ~ 747m点 ~ 倉岳山山頂 ~ 立野峠 ~ 細野山 ~ 鳥屋山 ~ 686m点 ~ 月屋根沢一般登山道 ~ 月屋根沢登山口
体力
★★★☆☆ 前半の急登が勝負。
眺望
★★★☆☆ 山頂は富士見の名所、稜線も眺望あり。
技術
★★★☆☆ 鳥屋山からの下りは要注意。
繁閑
★★☆☆☆ 山頂~鳥屋山以外は人のいないバリエーション。
総合
★★★☆☆ 登攀、下降ともにしっかりした道のバリエーションルート。
静かな山歩きが楽しめるが、地形図とコンパスを必携のこと。
先日は夜更かしして寝坊してしまいました。
さて、この時間から登れる山はあまり多くない、ささっと地形図と登山サイトを見て登れそうな山を絞って支度を整えたりで13時過ぎ。
もう時間的に遅いので近場の倉岳山へ登ることにしました。
今回のコンセプトは登攀下降に
バリエーションルートをとること。
実はこの山域の北側にある一般登山道はあらかた登り尽くしてるので消去法的に
厄介なコース選択に・・・。
下りにバリエーションを使うかどうかは時間と体力との相談です。
14:14 月屋根沢登山口
JR中央本線 柳川駅から立野地区を南に進んだ先にある登山口。
周辺山域の案内板も設置されていて便利。
写真にもあるけどここの登山届けのポストって利用する人多いのでしょうか?
濡れた路面と蝶。ウラナミアカシジミだと思われ。
近づいても逃げないし妙におとなしかった。返って調べてみたらそういう蝶らしい。
14:17 分岐点左側:一般登山道
右側:バリエーションルート(倉岳山北東尾根)
今回は一般道を通らず右側の多少荒れた道を進みます。
それでもバリエーションにしては分かりやすい分岐。
14:22 木祠分岐から少し歩くと水道施設を右手に見てすぐに立派な木祠が現れます。
注連縄の具合からして比較的訪れる人が多いのかも。
さっきの分岐もバリエーションにしてはわかりやすかったため期待が持てます。
案の定、道はしっかりしてルートファインディングに困る事はありません。
結論としては山頂まで迷うことなく登れる安全なバリエーションです。
ちょっとした藪や倒木はご愛嬌。
14:57 747m点(柳川、下畑分岐)ただし、そこから先は忍耐の登りが続きます。
やっと地形図の747m点だ、と思うとひとつ前のピークだったりしてがっかり。
一旦下って登り直したらもう息も切れ切れ。
歩き始めて30分も経たないのにバテてきてとかちょっともう休憩を、と思い始める頃にひょんと現れる分岐の標識。
ここで登山のメモも兼ねて小休止。
登ってきた方向にも「梁川↑」の標識が。ここから先が主尾根のようです。
写真ではわかりませんが、ここから先は急登の連続。
この日は雨上がりの道だったので足元がぐずぐず。
一歩踏み出すごとに半歩ずり落ちるような難所を頑張って登ります。
ひとしきり傾斜が緩んだ後、西へ進路が折れるとこれまでの雑木林と違った狭路に入り込みます。
若干の藪を我慢しながら歩くと山頂はあと僅か。
15:29 倉岳山(990.1m)山頂
登山口から1時間15分で倉岳山の山頂に到着。
雨上がりって事で気温やら湿気がすごくて体力を削られました。
ほんとは1時間で登る予定だったのですが。
ちなみに登ってきた方は行き止まりの標識が。
一般登山客への配慮でしょうか。
山頂からの眺望はまずまず。
晴れてる日は富士山もくっきり見えるのですが、今日は大月方面だけ。
晴れた日には多くの登山客で賑わいますが今日は天候、時間ともに条件が悪かったので誰もおらず。
10分もしないうちに山頂を出発。
ここから先は一般登山道を歩いて立野峠を目指します。
一般道だけあって道も快適。
遅咲きのツツジやら、
山野草を見ながら軽快に歩けます。
15:51 立野峠倉岳山を出て10分と少しで立野峠に到着。
ここから素直に登山道を下れば1時間くらいでスタート地点に戻ます。
鳥屋山を目指したら
少なくとも+30分は確実。
時刻は16時前、下降路はバリエーション。
夕刻や道迷いの心配もあり、考えれば考えるほど悪い結果しか浮かばないのに、結局鳥屋山方面へと足を運びます。
よい道だと喜びながら歩くこと数分、霧に巻かれ始めます。
焦って歩いたので通過ポイントの細野山でメモをとれず。
(実はこの写真の背後10m位の地点)
16:14 鳥屋山(808m)山頂眺望の無い静かな山頂。
急いだおかげで予定よりは大幅に時間を短縮できたけど、それでも立野峠からの地味なアップダウンや狭い岩場なんかで汗が凄いことに。
次回訪れるときはゆっくり歩けるシチュエーションであることを望みます。
山頂にあった石杭。かわいい。
下りはこの奥に“とおせんぼ”してる倒木を越えて北へと進みます。
ここから先はまたバリエーションです。
16:28 686m点随所にある恩賜林の標柱を辿りながら北へ北へと下ること少しで686m点付近に。
ここまで踏み跡も非常にしっかりしていて迷う心配もなし。
一般登山道と遜色ない歩き心地です。
しかし、そこから先の道がいまひとつ。
尾根が分岐している所などでしばしば方向に迷う部分が出てきます。
迷いやすい分岐点をよくよく見てみると赤テープが木に付いていたりするのでそれを頼りに478m点に向かいます。地形図も西側を意識して下れば富士東部林道に下り立つことができそう。
16:50 月屋根沢登山道合流ひとしきり藪と踏み跡の不明瞭な尾根を下っていくと次第に沢音が大きくなり、すとん、と急に一般登山道と合流します。
どうやら尾根を西側に一本ずれていたようです。
基本的には安全なバリエーションだったし、恐らく月屋根沢から鳥屋山に直登するコースなんだろうかと考えると、最後に参考にした赤テープは間違いでもなかったのかもしれません。
下手な迷い方をしたりクマと出会わなかっただけましでした。
あとは沢沿いの整備された道をとっとこ歩くだけです。
地図いらずの安心なコースなので写真を撮る余裕もばっちり。
ここまでの焦りも疲れもなかったかのよう。
17:02 月屋根沢登山口跳ねるように下っていくと見慣れた登山ポストが立つ登山口へ戻りました。
3時間足らずのちょこっと登山でしたが歩いたことの無い尾根を2つも歩けたことと、きれいなループが組めたので満足です。
帰ってから地形図を見て反省するのが楽しみな山行でした。